その部分は、赤くはれ、湿疹がみられるようになり、ソックスかぶれになったのです。
接触性皮膚炎には、発症のメカニズムによって、アレルギー性接触皮膚炎と
刺激性接触皮膚炎の2つがあると言われています。
「かぶれ」はアレルギー性接触皮膚炎と言いますので、私の場合はこれでしょう。
アレルギー性の場合、アレルゲンである抗原に対して反応する抗体を作るのに、
ある程度期間が必要なので、子供よりも大人のほうが、起こりやすいようです。
誘因としましては、アレルギー性の場合、化学物質の製品が多いと言われています。
身近なものとしましては、化学繊維の衣類、羊毛製品、防水を施した上衣やコート、
ゴムを部分的に用いたシューズなどがあり、子供の場合には、おむつやおもちゃ類も
アレルゲンになるそうです。
アレルゲンになる物としては、
植物: ウルシ、ハゼ、プリムラ、ギンナン、
食物: タマネギ、セロリ、サトイモ、ニンジン、
金属: アクセサリーに使われているメッキ、
その他: オイルやローション、マニキュア、香水、オーデコロンなどの化粧品、石鹸、
白髪染め、など、抗生物質や麻酔剤の一部、医薬品の一部など
発症の理由
アレルギー性接触皮膚炎は、表皮細胞のたんぱく質と結合して抗原となり、
これをTリンパ球が見つけて、免疫抗体になります。
ここに再び同じアレルゲンが接触するとアレルギー反応を起こし、炎症が起こるようです。
刺激性接触皮膚炎は、アレルゲンとは関係なく、物質による刺激が強すぎると発症します。
原因となる物質が直接皮膚に強く作用することによって、表皮細胞に障害が起こり、
これらの細胞からある種の酵素などが放出されて、炎症が起こるといわれています。
検査と診断
アレルギー性の場合は、アレルギー体質の程度によって症状の現れ方が違うと
思われますが、小さな吹き出物を伴って赤く炎症し、かゆみもあります。
私はこの症状になりました。
刺激性の場合は、赤くなった後、水泡ができることもあり、また、かさぶたになることも
あるそうです。
接触してから発症するまでの時間が短いので、原因物質は、比較的見つけやすいと思われます。
アレルギー性の場合は、アレルゲンに接触してから発症するまで、早くても約半日から
遅くて一週間位かかりますので、原因物質は見つけにくいとの事です。
パッチテスト(アレルゲンのエキスを皮膚に貼り付けて反応を見る方法)で検査して、
診断してもらいましょう。
接触性皮膚炎の治療法としては、原因物質を見つけ出して、
その物質に接触しないようにすることだそうです。
対症療法としましては、外用薬(塗り薬)としてステロイド剤を用います。
また、激しいかゆみがあるときはかゆみ止めの内服薬として、抗ヒスタミン剤を飲むと好いようです。
かゆみが増す場合は、皮膚を冷やすと、効果的だそうです。
[参考文献]
『アレルギー全書』(法研)正木 拓朗 著
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